《敷炭の手順》
@敷炭の炭の使用量
配達のトラックから炭の袋を基礎の部分の内側に降ろし敷炭の準備に掛かります。吉田邸では炭素埋設と同じ粉炭(20kg/袋)で80袋、重量にして1,600kgの敷炭を行いました。
A敷炭の配分を決める
左の写真のように基礎コンクリート以外の床下の範囲に敷炭をします。敷炭する範囲に敷炭用粉炭を並べ、袋を切って敷き詰めていきます。この時、敷炭の厚さは約5〜10cmで調整します。
建物の位置が優勢帯域(注1高位指向線上)にある場所では、敷炭の厚さは約5cm程度で十分です。劣勢帯域(注2低位指向線上)にある場所では少し厚めに敷き詰めた方が良いでしょう。今回取材した吉田邸では基礎の部分の内側全ての床下に、敷炭を施しました。
B敷炭開始!
炭を袋から出していきます。並んだ炭袋を順次切り開き盛られた炭を丁寧に平らになるようならしていきます。この作業は特に難しい技術を必要としません。敷炭材料さえあれば誰でも簡単にできます。
地面に炭を被せ平らに敷いていきます。今回の工事では作業にかかる時間を短縮するため建築業者さんが3、4名で行っていましたが、1〜2人でも十分できる作業です。
約1時間経ったところで、ご覧の通り、基礎の全面がきれいに炭で覆われました。厚みを測ると平均8cm程度で、これだけあれば十分な効果が期待できます。
C水撒き
敷炭作業の仕上げは水撒きです。敷炭の炭は砂粒状の炭ですが、炭素埋設と同様、水で十分に締め固める作業が必要となります。このまま水撒きせずにおくと、建物が完成した後、しばらくの間は炭の吸湿効果により、室内がカラカラに乾いてしまいます。そこで敷炭を施した全面に大量に水撒きをして炭をしっかりと締め固めます。
水撒き方法は、一般のご家庭で使われているシャワー状に散水できるホースで十分ですが、とにかく炭が土壌になじむよう十分に水撒きして下さい。どれくらい大量に撒くかというと、写真では判りづらいかとは思いますが、炭の表面に水溜りが出来、さらに一面に水が張るくらい十分に撒いてもかまいません。
敷炭の表面が少し濡れた程度ですと、炭の粒子の芯がすぐに乾いてしまい水撒きした意味がなくなります。十分な水で炭が締まると炭の上を歩いても沈まないほど固まります。
水撒きは意外と時間がかかるので(この時は、炭素を敷くのと同程度の時間がかかりました。)、もし、その日の午後からや、翌日に雨が降るようでしたら雨に任すのも楽な方法と言えるでしょう。
炭がしっかり固まった後、固まった炭の上に床コンクリートや防湿のビニールを敷きます。敷炭の効果はコンクリートや防湿シートでは影響されません。今回の吉田邸の場合は床コンクリートではなく防湿シートによる施工でした。
以上で敷炭作業完了です。いかがでしたでしょうか。私も、今回初めて炭素埋設、敷き炭の作業現場を取材させていただきましたが、特に難しい作業はなく、とても簡単な作業でした。しかも、たった1日で未来永劫(半永久的に)住まいをイヤシロチ化できる炭素埋設と敷炭。購読会員の皆様も、大切なご家族のために、是非、お試しいただければと存じます。
古代の叡智を現代科学に復活させた楢崎皐月。省エネルギーで環境改善が出来る技術、健康で快適な生活を過ごす知恵、元気で美味しい野菜、果物の生産技術、身体に負担の少ない加工食品製造技術等をまとめた「静電三法」を、購読会員の皆さんと共に静かに広めていき、”健康で幸せな社会”を創っていきたいと願っています。
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