その「風の宮」は、味、香りとも果物酒のような風味で、舌触りが他の酒とは全然違う。
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元坂酒造
〒519-2442 三重県多気郡大台町柳原346-2
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実は、この“風の宮”が出来上がるまでには、不思議なことがあったんです。4年位前、54歳頃のお正月の3日の日に伊勢神宮に詣でて、その帰りに伊勢道を走っていたんですが、観光バスが5台も並んでいたので、交通事故でもおきたのかなと思って見ていたら、天の岩戸にお参りに行くバスだったんです。あまりに大勢のお参りだったので、不思議に思って、次の日に天の岩戸にいったんです。何であんなに人がたくさん来るのかな、何かあるんだなーと思って、周りをみてたら、草ぼうぼうに生えた田んぼが一面にあって、その奥に樹齢300年の桜の木があるんです。傍まで行って、“これは大きな桜の木だなー”と見上げていたら、背中がゾクゾクとして、その時に、“ここで米をこさえよう、こさえるんやったら伊勢光や、その米で酒をつくったら面白いなあ“とその場で思いついたんです。インスピレーションを感じたんです。それが始まりです。その田んぼは10年から荒らしていたから背丈いっぱいの萱や木が生えていて、それらを自分一人で開墾する作業からはじめました。
他にも、野口雨情の「雨情」という名前をもらっている純米吟蔵酒もあるんです。誰でも知っている童謡「青い目の人形」、「赤い靴」の作詞で有名な野口雨情さんです。松坂市出身の作曲家・本居長与と組んで創作され、誰もが幼い頃よく口ずさんだものです。この頃、地元の有志と野口雨情の“雨情館”を造ろうと言う話が持ち上がったんですが、残念ながら“雨情館”の建設にはいたらなかった。稲田さんは何とか“雨情”さんの名前を残したいという一心で二見が浦の興玉神社の禰宜・東さんの世話になり茨城にいる息子さんの野口信哉さんから野口雨情の著作物に関する専属使用を許可された。東さんは、今は岐阜県の伊奈波神社の宮司さんなっている方です。三重県の南勢町の出身ですよ。また、稲田さんは、岩戸会という会員30名位で特産品作りを通して地域の活性化を目指す会の会長も務めている。
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伊勢光で醸造した純米吟醸酒「風の宮」
樹齢300年の桜の木
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