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第1回 楢崎皐月氏の直弟子・松原喜一さんを訪ねて(4/7)

4.楢崎先生の教えと人柄

 松原さんが楢崎先生から学んだ植物波農法についてまとめてみた。

(1) 楢崎先生の教え


植物波農法(炭素埋設、優勢線、劣勢線について)

* 炭素埋設をする目的は?

 「劣勢線上の土地の1m下に規定の炭素埋設を行うと安定的な波動の電流が流れ、地盤が安定してくるんです。土地の地電位を平滑化し安定化することが目的。炭素埋設すると一定範囲の地下の電位差が小さくなり電位変動が少なくなります。」

* 炭素埋設後の現象としては









耕作地が等電位となり作物が優勢成長する。
建造物等については経時変化に伴う壁のひび割れとか、戸が閉まらないということがほとんどなく、壁の変色などがすくない。
炭素埋設をした個所に人間はもちろん、猫や犬などの動物等がなぜか集まってくる。
何年経っても住宅臭がほとんどない。
夏涼しく、冬暖かい
規定の場所に炭素埋設をすれば半径約25m位の範囲に地中を流れる電流が安定し、永久的に好影響
さわやかな環境に変わる。
病人などが少ない。

などうれしいことばかりだが、松原さんは「電気は目に見えないから、如何に納得させられるかが大きな課題だ」という。


* 植物波農法を実践してきて

「その当時(昭和20年代)は日本国内は食料不足だったため農作物を少しでも多く作る増産が主で、ものをたくさん作ろうということで植物波農法を進めてきました。

例えば、サツマイモでもこんなに大きなものが出来るんです。「静電三法」・植物波農法にある輻射圧を利用してサツマイモの生育を最大限高めるとこういったものができるんですよ。これは農産物の生産力を伸ばす技術の活用です。



植物波農法で育てたサツマイモ
(左)通常のサツマイモ 重量540g
(右)植物波農法のサツマイモ 重量1097g



サツマイモの植生について
(クリックで拡大)

   つまり、植物の優勢点を引っ張り出すということを主眼において、条件さえ作ってあげれば植物は大きく育つものなんです。誰でも出来ることです。

ただ、今は質を求める時代となっている。地下から石油をどんどんくみ出して環境を汚している。人間は一見、皆健康で飽食の時代と云われている。・・・・しかし、地球が病気になっている。子孫に残す為には地球を健康にしておかなければならない。

楢崎先生は「静電三法」の本の中で、色々な角度でそのことを指摘しておられる。」・・・・・・・。

そういえば、こんなこともありました。昭和34年、現在の皇后陛下・美智子妃の婚礼の時期と同じ頃だったと思います。植物波農法を新聞、テレビで取り上げられ、たいそうに報道され騒がれたことがありました。

「静電三法」にもあるように植物波農法を実践しようとして田んぼのあちこちに50m間隔で陽イオン吸着装置を樹立、連立したら近隣の人がそれを見て、テレビのアンテナに見えることから“テレビ農法”というものがあるらしいと騒がれ、富山県の多くの篤農家の人達が見学に集まったことがありました。これを新聞、テレビで報道されるものだから、ますます大勢の人が見学に集まってくる。いやはや大変なものでしたよ。」

 松原さん達は「静電三法」の第二部・植物波農法の大気電位の調整にある陽イオンの除去法の実践を行っていたのであった。


植物波農法の特徴とするところは潜在勢力(位置勢力)の活用にある。
そのテクニックとして

1.大地電位の調整技法
2.大気電位の調整技法
3.地力物質並びに給与物質の電位調整に係わる技術
4.輻射圧の調整に係わる技術
5.種子・種苗の電気特性改善に係わる技術
6.相似象による劣勢線の観測に係わる技術
7.地下堆肥の製造施用に係わる技術
8.損傷電位の利用に係わる技術

(「静電三法」植物波農法の梗概より抜粋。)

「楢崎先生は
 ・1のものが2になり、3が4になるその方法は何か?
 ・人の越えられない力、それはなにか?
 ・人工的にやろうと思ってもできないもの、それは何か?
という様なことをいろいろ考えられて、あれもやり、これもやりと何かをやりながら突き詰められたのが植物波農法です。」

 楢崎先生は動物や植物の生育や農産物の生産に深く関連する優良地帯と劣勢地帯となる規則性が地球自体にあることを発見し、大地においては何者かがこの現象を誘発していると悟り、全国各地で大地電位の測定をして、その分布構造条件を確認し、大地は等電位ではないという事実を確かめられた。

 当時、大自然には相似の現象がどこでも見られ、その現象を目の前で確認した人たちは大変驚いた。この相似の現象は、単に自然物の形が似るというのみならず、動物、植物は勿論あらゆる生物の生命現象や人間の精神状態、鉱物質の超硬物をも変形させるという宇宙の根本現象と言うことができるのです。

このような「相似象」の現象を踏まえて発表されたのが「植物波農法」です。
楢崎先生が推奨する農業論は無農薬、無公害の農業技術開発なのです。

「現在、村全体のお米の収穫能力が1反当り(約100m2)で平均10俵(約600kg)収穫するという所があります。そこは長野県の大町というところで、全国の酒屋さんのお酒の元を作っていますよ。現在、地元の人たちで農業協同組合を作っているという大変なところなんですよ。こんな穂の米を作れば増産できますよ。」



植物波農法で育てた稲穂

 

「これらのことから植物波農法を実践する上でのポイントは
・大地電位が大事(耕作地を等電位にする−炭素埋設)
・植物にとって温度差は絶対大事な条件です。先出の大町は地温と空気温の温度差が日本で一番大きい所です。
・輻射圧を利用すれば(根菜類)はもっと大きくなる。− 地上に黒色の布袋をかぶせる。
・損傷電位(果実のついている枝の表皮に小さな傷をつける等)は、樹木等で育つ果物の生育を早める技術で大変有効です。早く大きくする技術です。中国でいう針の利用ということです。」

「静電三法」の植物波農法の部に書かれていることは、一言でいうと、@場をよくしてA温度調整管理をするということを頭において、生育しやすい環境を造ってやることなのです。・・・・・・と松原さんはおっしゃる。

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